FGO感想コーナー。感想ってほどでもないけど
特に奏章IVはテーマもかなりはっきりしていたのであえてこう、あれこれ言う必要性も薄いよなーって
なので今回は後半に「それやっていいんだ」について言及しつつ一応プレイ感想をまとめておこうと思った
今回のテーマはシンプルに罪と罰、あとは愛(隣人愛とか神の愛とか)
グラナートのあれこれはかなり隣人愛的な表現だったのでは。とはいえ隣人愛は奏章IIIでも扱ったのであくまでゆるいつながり、互助とかより汝隣人を愛せよ的な隣人愛か
個人的に怠惰と言ってたメタジャンヌが割とずっと着いてきてたのがちょっと面白かった。バトルに参加したらストーリーバフも相まってめっちゃ強いので「あ、これは早々に着いてこなくなるやつかな?」って思ったらずっと一緒にいてくれた。怠惰ビームってなんだよ姉ビーム笑えなくなるだろ
罪と罰はやはりセットという話。罪を犯したなら罰はありますよという話
昨今、罪に対して開き直る行為が横行しているが、本質的に罪とは罪悪感に対するものであり罰は罪を犯したもののためにあるという確認事項。罪悪感がなければ成立しないのですね。そういう意味では昨今欠落してるのは罪悪感の方なのかもしれない。当然だけど悪であることと罪悪(罪悪感)は別。これも忘れてはいけない
罰は罪を犯した者のためにあり、被害者のためのものでもない。でなければとっくにぐだはカドックを許していたわけで、カドックは脱落する必要はなかった。でも脱落したのは、カドック自身が自身の罪に罰が必要だと考えていたから
同時に問答で出たように、主人公ともども自分たちも罪はあるし罰は受けないといけないという話になっていく。この先待ち受ける罰はどうなるのかはわからないけど、どこかで受けなければならない……と
罪を憎んで人を憎まず、されど罰からは逃れられず。宗教的な部分もあったが、もっと根源的(型付で根源いうのもあれだが)な善悪についての話なのですよね
んで、罪と罰には罪悪感が必要で、では無垢の罪に罪悪感を感じることができるのかというマシュに関わる命題
というより「無垢」であれば「罪悪感」はないよね、というところで、では何に対してどういう感情を抱いているのかという話か。結局何も抱いていないに等しいではないかと看破したのがリリスで、そんなことないと自信を持ってマシュが否定するまで成長した話(読み直してないので間違ってるかも)。
同時に、高潔であることは罪を犯さないことかもしれないが、罪悪感を抱かないことではないというのも向き合わないといけなかったのだろう
マシュの「終わってなんかいないし 始まってすらいない」というのはその通りだったというか、つまるところ今まで隣で一緒に歩んでいたと思っていたが、実際は一緒に歩いていなかったよね、というところか。リリスが嫌っていたのも結局ぐだの隣にいたのに一緒に感情を受け止めてなかったじゃないか、というところなわけだ。よく出来てるなー
無垢の否定、過ぎた公平性の否定はLB6とかLB7で言われてたがようやっと回収されたわけである
……まあ正直なところ、マシュのパワーアップ含めてそういう話は第二部の間にやっとけよ(やる予定だっただろ)って感じでもある
LB4やLB5あたりはストーリーの進行が停滞してた感じあったし(実際なんかトラブってたらしいが)遅れていたやらないといけない事柄は済ませられた感じだろうか
結果オーライではあるが奏章全体はどれも面白かったし、エクストラクラスに向き合うという事前の告知もテーマ性、作家性もどれもかなり高い品質で完成していたとは思うが。でもやっぱり結果オーライだよなこれ
それやってよかったんだ
結局どれのことだったのか。インタビュー等で答えが出るまでわからないが、そもそも「いやーやろうとしてたことあったんですけどシナリオの都合でやらないことになっちゃってまして」とか終わってから言いそうな気もしないでもない。それやってよかったんだ(予告してたことをやらない)
まあこのゲーム今さらなんか変なことやったってそこまで驚かないし。奏章IIIが割り込んできてIIIがIVになったぐらいだし。ひたすら展開読ませるだけでスタミナ消費0とかある程度定着したけど最初やったときマジビビったよね
それはそうといくつか考えてみた
神曲をほぼそのまま扱う
それやっていいんだ度 ★
よくよく考えればこういうビッグタイトルをそのまま使うようなやつってあんまりない。モチーフで使うケースはそこそこある気がするけど今回は土台がそうだった
感想とかで散々言われてるけどダンテが自分の作品ベースで特異点作ってそこにベアトリーチェ(初恋の相手)呼ぼうとしてたのまあまあ気持ち悪いな。シナリオ的にこいつの欲望で全体の勝ちの目ができたの相当トンチキでは
ただそういうタイトルほぼそのままなぞるというのはどっかでやるだろうみたいなところはあったので驚きはそこまで
カドックの脱落
それやっていいんだ度 ★★
ぶっちゃけどっかでけじめを付けるとは思ってたので★2つ
正直なところ「いつどこで」の段階だったからね。ただアショカ王が言ってた通りもっと一緒にいろいろしたかったね……
カドックが抱えていた罪悪感に対するけじめとしては今回の話はとてもあっていたと思う
それはそうと「おはようカドック!」はまあ言うなぁ。言うだろうなぁって思う。そりゃ最後は読めなくなっちゃうよ
マシュにコストがかかるようになる
それやっていいんだ度 ★★★
めっちゃパーティ組むの面倒になったじゃん!!!!ってなりました。コスト周りカツカツだ
いやまあそれ込みで言ってもクソ強いけどね。等倍なにするものぞの宝具威力アップ100%って夢の終わりも真っ青だよ。加えてバスターアップと特効だぜ
何か強すぎてサーヴァントコインのミッションの条件満たすの難しいケースあるのは笑う
もちろん壁役としても完璧だぜ!みたいな性能してるのも無法。ギャラハッドに怒られるぞ。許してくれそうだけど
使った感じ一番相性がいいサポーターって誰だろう。マーリン? まあバスターサポーターなら聖剣が超火力に、アーツサポーターなら回転率で鉄壁に、クイックサポーターならスターからNP生成で高威力&クリティカルとどのサポーターでも回るような意図を感じるけど
ただシナリオバフでブラックバレルのバスターアップ重ねがけみたいなことができたのもあれはあれで楽しかったので常時使えるようにしてほしい
そういえばブラックバレルと運命力の問題は解決したんですかね……? 触れずに終わる可能性もある気がするけど
ギャラハッドが登場する(ほかギャラハッド関係)
それやっていいんだ度 ★★★★★
言われてみればこいつが出てきて戦うの相当びっくりだったな
てかシームレスに出てきやがったなこいつ。カウンター+攻撃時追加効果ってお前が一番無法では?モードレッドが殴りてぇって言ってた理由わかった気がする
なんかちまちまシナリオ中でギャラハッドが言及されるときカウンターとかブリテンカラテとか言及されてたのは性能からの逆算なのかシナリオに合わせての性能にしたのかどっちなのか
こいつ周りの事柄はいくつかびっくりして、例えばゲートキーパーって単語が出てきたり(DEEN版……?)、数年前にやった年末特番のいまいちよく意味のわからなかったアニメの話したり(なんでみんな見てる&覚えてる前提なんです……?)、そもそもシールダーで出てきたり、シームレスに「サーヴァントがやられたら次はマスターの番だ」って出てきたり(そうか……?)
しかもこいつグラフィックとモーションから考えるに(若干反則だけど)たぶん実装されるんだよな……
実装していいんです?(それに関してはやっていいんだ度★★★★★★ぐらい
メインヒロインに激重感情(百合)がぶつけられること
それやっていいんだ度 ★★★★★★★★★★★
マシュリリです。好きより強い嫌いの感情は百合です(クソ百合オタク
好きの反対は無関心っていうからね。いやまあクソ百合オタクの戯言に見えるかもしれないけどあれは特別な関係として描いてるから確実に意識して書いてると思うよ
相思相愛(愛が好意とは限らない)というやつです
宝具に相手の名前をいれるのも愛です。巌窟王が言ってました
まあさておき
メインヒロインに特別な感情を抱く相手を主人公・ラスボス以外に持たせるのはなかなか思い切ったことやったなぁと思います
色彩には黒も必要というわけで、本来そういう役割ってもっと大きな悪(というかラスボス)とかに持たせるのが王道なんだろうけどそれだとできないことがたくさんあったんだろうなぁと感じた立ち位置です
言ってしまえばリリスは悪役なのだけど、ラスボスでも章のボスでもない感じで。今回の立ち位置として章のボスはメタトロン、裏ボスがギャラハッドと考えるべきでしょう
展開としてほぼ同等の立ち位置で隣からちょっかいかけてくる小者ポジションにこの役割を当てたのは器用でもありマシュの物語としては必要だった立ち位置でもありという感想です。シンプルにお見事。小者がこういう役回りをするっていうのはもしかしたら本来ベリル(とバーヴァン・シー)が近い立ち位置で動くはずだったのかシナリオ変更によってポジションが変わったとかなのですかね。推測ですが
さて残すは終章……と、一応フォーリナー章があるのではという感じですが
フォーリナーはさておき、終章は1年で終わるんですかね……?