今さらジョジョのPart1とPart2を読んだ
いわゆる波紋と石仮面、柱の男の話である
名作というものは意図的に読んでなくてもどこかしらでパロディなりコンテンツの概要なりを触れてしまうもので、ジョジョはその最たるものの1つでもある。なのでなんとなーく展開やキャラクターは知っていたものの、やはり読むと面白い
ついでにいうと荒木先生のマンガの作り方の本をすでに読んでいたので答え合わせ感も強かった。そしてその答え合わせもあったうえでやっぱり面白かった
やはり荒木先生のマンガにおける面白さの根源は駆け引きで、どうせ勝つんでしょという展開はほぼない。次に何が起こるのかは予想が付きづらく、それは意図的にそう描かれている
多少勢いベースなところもあるが悪いようにはなっていない
これは褒めているのだが、分類としてはギャグ漫画のバトル描写に近い部分もある。ボーボボが多分一番近い気がしている。とはいえ最近のバトル物のマンガ最近読んでないから他にもいい感じのマンガありそうだが
何が起こるかわからない感は今後スタンドバトルでも増えていくがその土台も感じさせる。3部以降デフレの戦いになっていくがそこはシンプルに発明だろう
バトル物でのインフレ回避は非常に難しいので
ジョジョの奇妙な冒険という作品は人間讃歌をテーマとしていると明言しているが、ジョジョ1部2部は強い敵へ立ち向かう展開でそれを描いている
吸血鬼となったDIOや柱の男など人知を超えた存在へ人の身のまま立ち向かうジョナサンやジョセフ、あるいはその仲間たちが描かれる
テーマとして一貫されていて気持ちよさがかなり強烈。読んでいてストレスもない
また敵も味方も「強さ」の軸が複数で描かれている。筋力、破壊力、生命力以外でも、プライド、意思、誇り、機転の効かせ方や判断力の柔軟さなどなど、いろんな強さの軸で描こうとしている
この軸の多様さや違いの強調というのもキャラクターの魅力に強く反映されているのだろう
唯一欠点らしい物をあげると、11インチのiPadで見開きページ表示をすると画作りの都合で若干読みにくかった
紙のサイズも同じぐらいだと思うが印刷解像度が高いと大丈夫なのだろうか
画作りというかポージングや構図がかなり独特なので見るコツがつかめるまでちょっとだけ大変だった(感想とはちょっと違うが)
コツを掴んでしまえば絵の意図なども見えるようになって楽しいのだが
環境があるのであれば高解像度で大きなディスプレイを使うか、紙で読むべきかもしれない
ちなみに3部は現在読んでいる途中
ちまちま読みつつ7部とか8部まで読みたい。当然有名な作品って面白いからね